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有害重金属を排出するキレーション
キレーション療法とは合成アミノ酸の一種であるキレート剤(EDTA)を用いて体内の有害重金属を体外に排泄させる療法のことをいいます。この治療は、アメリカではすでに確立されており数々の論文でその効果が報告されています。また、2003年の春からはキレーション治療の動脈硬化に与える効果について米国国立衛生研究所(NIH)が臨床試験を実施しています。
毛髪分析
2006年厚労省が、マグロ、タイなどの摂取について注意情報をだし、また最近は、残留農薬、食品添加物、揮発性物質の吸入など、環境汚染による健康への影響について関心が高まっています。
0.2gの毛髪を用いて、必須ミネラル12種と有害ミネラル6種を測定し、マグネシウム、カルシウム、鉄、銅、亜鉛などの必須ミネラルのバランスがとれているか、水銀、砒素、アルミニウムなどの有害ミネラルなどが多すぎないかなどを判定します。
必須ミネラル不足の場合は食事などへの配慮とともに必要であれば補充用のサプリメントを用います。有害ミネラル過多の場合は、そのミネラルが含まれていると推定される食物や水を控えることや、基準値を大幅に超えている場合は、点滴又は経口によるキレーション(有害金属の除去)療法を行ないます。
必須ミネラルのアンバランス、有害ミネラル過多による不定愁訴の軽減とともに、キレーションは、動脈硬化予防、痴呆予防、内臓脂肪の減少をはじめとした抗酸化(抗老化)治療の有力な手段の1つと考えられています。
キレーション療法とは?
EDTA投与により、米国食品薬品局も認可している様に、重金属を取り除くことが基本的な意味です。重金属を除去し、気分を明るくする、痛みの軽減、免疫力の回復、狭心症様の痛みの軽減、間欠性跛行の改善、血圧の安定化、冷え症をよくする、アレルギー症状の改善、関節痛の軽減、黄班変性からくる視力の低下の改善などを目指しています。最近では、解毒作用に注目し、肌の老化防止、アンチエイジング目的でもよく用いられます。
水銀を例に取ると、最大の汚染源は歯の詰め物として使用されている銀(アマルガム)と魚介類摂取によるものと考えられています。うつ症状、いらいら、免疫力低下、筋肉のふるえ、胃症状などがよくみられます。その他、アルミニウムとアルツハイマー病、鉛と貧血や高血圧、カドミウムと記憶の低下、腎・肝機能低下、骨粗鬆症などがいわれています。
キレーション治療<点滴治療>
重金属減少のため:1時間位の点滴(EDTA,ビタミン、ミネラルなどを含む)を1~2週間に1回、合計10回くらい投与し、投与効果をみてその後の治療方針を決めます。
動脈硬化の治療、アンチエイジング目的:上記の点滴を10~20回、点滴治療が基本で、投与間隔、投与回数は目安です。投与した分はすべて有効です。
EDTAの経口投与は、点滴に比べ吸収率は低いのですが、毎日気軽に服用できるため、急性症状がなく、長期に用いる時に便利です。