女性の健康クリニック 小山嵩夫クリニック

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更年期情報

医療とは

小山嵩夫クリニック院長
小山 嵩夫

 5月の下旬のある日、患者さんからこの1ヶ月の病院、検査めぐりの話を聞いているうちに、この国の医療もそろそろフルモデルチェンジが必要だと強く感じた。 彼女は、現在当クリニックで健康維持目的でHRTを行なっており、3ヶ月に1度定期的に来院している。
きっかけはこの5月初旬、ノドの炎症が長引いたので耳鼻科を訪れたことからはじまる。血液、平衡、アレルギー、X線、MRIなどの検査を行い、軽い炎症ということで耳鼻科に通いながら、念のため甲状腺もと内科を紹介された。内科(甲状腺)で各種ホルモン検査、超音波、吸引細胞診を行い、非常に小さな良性腫瘍があるが機能的にも何の問題もなく経過をみましょうと、言われた。
 これらの検査通院などで疲れ、近くの別の内科を受診したら、やはり一通りの検査の後、高脂血症(総コレステロール240mg/dL位)、脂肪肝の可能性を指摘され、服薬とともに当分の間、通院するように言われた。耳鳴り、肩こりもするようになったので、耳鼻科で訴えたところ、念のため総合病院の脳外科を紹介された。X線、MRIをとり、現在のところ特に問題はないが経過をみましょうと、言われた。肩こり、腕が上がりづらくなったことで近くの整形外科を紹介され、血液検査、X線、MRIなどの後、頚椎が少しずれているといわれ、投薬とともに連日、牽引などの理学療法で通院している。
HRTは、何人かのドクターにしばらく中止したほうがよいといわれ、服用していない。しかし、薬は耳鼻科、内科、整形外科でもらっているので大幅に増加していた。検査のみを含めて3~4箇所の病院、クリニックをかけもちしているので、ここ1ヶ月はすっかり病院通いでつぶされ、病人になった感じとのことであった。
 現在の調子としては、ここ1ヶ月病院に通い詰めたのに体調は疲れて、かえってよくない。ノドの違和感も少しもよくなっていない。不定愁訴は服薬量が大幅に増加したにもかかわらず増えていた。
 結論としては、現在緊急性のある疾患は何もないわけなので、少し病気を忘れ、好きなことをして、運動などの気分転換をしたらどうかということになった。薬も出来ることならすべて一時休薬して、整理をした後、必要なものから服用しようということになった。

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