女性の健康クリニック 小山嵩夫クリニック

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コラム

気になる女のココロとカラダ

ストレスや疲労から量が増えることも。おりものは体調のバロメーター

おりものの量が多くて、すぐに下着を汚してしまいます。色や匂いもなんとなくいつもと違うような・・・
これってもしかして病気でしょうか?(27歳・会社員)

● 量・色・匂いが、病的なおりものを見分けるポイント

おりものは、女性の体から「おりるもの」が語源。その名が示すとおり、膣内や外陰部の分泌液や粘膜が混じって、外に排出されたものです。
つまり女性にとって、おりものがあるということは生きている印。けっして恥ずかしいことではないのです。
ただ、おりものは女性器に異常が起こると、その量や色、匂いに変化を生じるので、普段から注意しておく必要があります。
健康なおりものは、白っぽく半透明の"のり状"で、かわくと黄色か褐色になります。匂いはほとんどありませんが、やや甘酸っぱいような匂いがすることも。量は、一日下着を替えずにいて平気なら、正常な範囲と言えるでしょう。病的なおりものの目安としてとくに注意したいのは、量・色・匂いの3点。あまりにも量が多い、茶や黄色などの変な色がついている、悪臭がする、といった場合には、病気の危険信号である可能性が高いといえます。

● おりものの異常でわかる病気や体の変化

おりものに異常が出る病気や体の変化としてまず挙げられるのが、「卵巣機能の低下」です。これは、不規則な生活やストレスなどが原因で卵巣の機能が低下し、膣内の自浄作用が弱まって膣内に炎症を起こしてしまうもの。
そして、20代の女性に急増しているのがクラミジアやカンジダ、トリコモナス膣炎といった性行為感染症。クラミジアは症状が出ないことが多いのですが、おりものが増えることはあります。心当たりがあるなら、早急に検査を受け、パートナーとともに治療を。また、病気ではありませんが、妊娠中や排卵期前後にも、おりものの量が増えることがあります。

● 何らかの異常が出たら、体をやすめなさいという合図

おりものの量や感じ方は、人によって様々。でも、普段とはちょっと違うなと感じたら、それは体の危険信号かも。急におりものの量が増えたりしたようなときは、疲れている証拠と考え、ゆっくり休養しましょう。そして、少しでも異常を感じるなら、早めに婦人科を受診してください。

● チェックリスト

おりものの状態 検査
白っぽく半透明で、のり状またはクリーム状(かわくと、黄色か褐色になる)もの 正常です。こういうおりものが出ているのは、健康な証拠
量が多く、さらさらとした黄色っぽいもの 卵巣機能が低下し、膣炎を起こしている可能性があります。
すぐに病院で検査を
不透明で白っぽい、または少し青色っぽい、ウミのようなもの 20~30代なら、トリコモナスを代表とする性行為感染症の疑いあり。
病院で検査を
茶褐色で悪臭のするもの 性交ですりむけた性器の血液が混じっている可能性あり。
また、ガンの疑いもあるので、婦人科で検診を受けてください
かゆみがあり、酒カス、あるいはヨーグルト状のもの カンジダ膣炎の典型。カビが寄生しているのです。すぐに病院へ。
透明で、水のようなもの 排卵期特有のおりもの。心配いりません。
下着がよごれることはほとんどない 閉経して、卵巣機能がほとんど停止に近い状態。
40代後半くらいであれは自然なことですが、20~30代で無月経なら、病院へ

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