女性の健康管理クリニック 小山嵩夫クリニック

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コラム

気になる女のココロとカラダ

20代後半になって激しい月経痛が続くなら一度病院で検査を

生理痛がひどくて、3日目までは痛み止めの薬を飲みっぱなし。
量もなんだか多くなってきたような気がして、最近少し心配なんですが・・・(29歳・営業)

● 日常生活に支障が出るほど痛いなら「月経困難症」

月経(生理)のときは、程度の差こそあれ、誰もが不快な症状を感じるもの。最も多く見られるのは下腹部痛や腰痛ですが、さらに頭痛、吐き気、下痢、疲れ、背部痛、めまい、発汗、しびれ、イライラといったように、身体的なものから精神的なものまで様々な症状を伴うこともあります。このような、月経時に伴う症状をまとめて「月経痛(生理痛)」といいます。
そもそも月経とは、受胎に備えて厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち、子宮内から出血すること。この剥がれた子宮内膜を押し出すため、子宮が収縮することなどによって起きるのが、いわゆる「月経痛」なのです。もちろん、全く痛みのない人もいれば気を失うほど痛がる人もいて、その症状の出方は千差万別。
しかし、痛さのあまり起きあがれなかったり、仕事を休んでしまうなど症状が日常生活に支障をきたすほどであるなら、それは「月経困難症」という立派な病気です。月経のたびに痛み止め薬を手放せないほどの痛みがあるなら、月経困難症といえるでしょう。

● ほとんどが原因不明なものの子宮の病気が隠れていることも

月経困難症の多くは、はっきりとした原因がわかりません。検査をしても異常が見つからないのです。これを機能性月経困難症といい、20代前半くらいまでの若い女性の場合は、ほとんどがこれにあたります。
しかし、20代後半になっても毎回薬を手放せない状態が続いたり、救急車を呼ぶほどの激痛があるようなら、子宮や卵巣の病気が原因である疑いがあります。このように病気が原因の重い月経痛を器質性月経困難症といい、主な病気としては子宮内膜症や子宮筋腫があげられます。(チェックリストを参考にしてください) 激しい月経痛が何ヶ月も続いたり、痛みが以前よりひどくなったり、突然出血量が増えたり、月経時以外にも下腹部が痛んだりするようなら、迷わず病院へ行って検査を受けましょう。
月経痛は、女性にとって避けて通ることの出来ないもの。そして、ある程度の年齢までは、嫌でも付き合っていかなければならないものです。たとえ自分の月経痛が原因のわからない機能性のものだとしても、たかが月経痛などと軽く考えるのは禁物。生活改善や漢方での体質改善を試みるなど、自分の症状を上手にコントロールし、月経がストレスにならないよう心がけていくことが大切です。

● チェックリスト

激しい月経痛の原因と思われる主な病気と、それぞれの特徴をまとめました。あなたの生理痛を改めてチェックしてみましょう。

● 子宮内膜症

子宮内膜に似た組織が、卵巣や子宮の周辺など本来あるべきところ以外の場所で増殖するもの。これらの組織が、月経の度に子宮内膜と同じように増殖し出血をくり返すため、出口のない血液が固まって周囲の組織と癒着し、激しい痛みの原因となる。月経痛以外の主な症状は、不正出血、性交痛、排便痛など。こじらせると不妊症の原因にも。

痛み 出血 好発年齢 治療
月経時に激しい痛み 月経時は普通~多め。月経前などに不正出血があることが多い 20代後半~30代半ば ホルモン療法や手術など

● 子宮筋腫

子宮の筋肉にできる良性の腫瘍のことで、成人女性の10人に1人は持っているといわれる。腫瘍の大きさや数は人によって様々で全く症状がない場合も多いが、こぶし大くらいの大きさになると月経量が異常に多くなったり(過多月経)、腰痛や貧血といった症状が見られる。ただし、筋腫がそのまま悪性の腫瘍(ガン)になることはない。

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月経時の痛みのほか、月経時以外の痛みがあることも 非常に多く、貧血になりやすい 20代後半~40代前半 ホルモン療法や手術など

● 骨盤内感染症

細菌が子宮頸部から子宮内膜に感染して炎症を起こすもので、子宮内膜炎や卵管炎、卵巣炎などがある。原因はSTD(性行為感染症)や体の不調による抵抗力の低下など

痛み 出血 好発年齢 治療
月経とは関係なく慢性的に鈍痛がある 普通だが、不正出血があることも 10代後半~30代ぐらい 抗生物質や消炎剤などによる薬物治療

● 機能性月経困難症

月経困難症で原因がはっきりとわからないもの。月経血を外へ出すための子宮の収縮や、血液の循環が悪いため骨盤内で起こる鬱血などが原因の一つと考えられているが、ストレスやホルモンバランスが関係していることも。また20代前半くらいまでの若い人は子宮頸管が細いことが多く、これも月経痛の大きな原因といわれる。

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月経時の痛みのほか、月経時以外に痛むことも 普通 20~25歳くらい 必要に応じてホルモン剤などによる薬物療法

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